考えて!家族を入れて起業するのは良いのか?

2020 / 11 / 23

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

今回のテーマは、「家族を入れて起業するのは良いのか?」です。

 
今回は、家族を入れて起業するのは良いのか、につい考えてみます。

創業した会社において、財務・経理関係を奥さんにお願いするケースがあります。

経営を構成する大事な8の要因に占める経理・財務の業務は0.8割となります。

経営の8つの要因とは、

商品・客層・地域・営業・顧客維持対応・人事組織・財務経理・時間

のことで、この要因の中に占める経理財務の比率が、0.8割という意味です。

会社の組織が10人になると、

10人×0.8=0.8人工

となり、10人を超える組織ですと経理・財務に1人の専任者を置く必要がでるという意味です。

創業時は、1人から3人程度で起業するケースが多いため、

財務・経理の専門的な人材を置く必要がないため経理関係を親族である奥さんにお願いするケースもあります。

 
経理・財務関係を奥さんにお願いするメリットは、

・取引先の入金や銀行での支払いを安心して任せることができる

・お金や人事に関する相談ができる

・親族のため実質的に働く時間を自由に決めることができる

・社長に営業や商品開発に集中することができる

などがあります。

 
一方で、経理・財務関係を奥さんにお願いするデメリットは、

・社長との上下関係を無視して、職場内で口論となる場合がある

・社長や奥さんの経費について甘くなることがある

・会社の業績を親族内でクローズとなることがある

などとなります。

 
奥さまに経理関係のサポートしてもらうメリットは創業時において相当助かるのも事実です。

仮に奥さんに手伝ってもらわないとすると社長自身が経理財務関係をすることとなります。

社長の仕事時間が1日10時間だとすると

10時間×0.8=48分 (つまり1時間弱)

経理などを含む業務に時間を割く必要が生じます。

 
あなたなら、奥様の応援をもらいながら起業しますか?