考えて!スタートアップがおかれている事業環境について?
2020 / 06 / 27
起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。今回のテーマは、「スタートアップがおかれている事業環境について?」です。
スタートアップという言葉が、新聞紙面にもよく登場します。
イノベーションを起こすレベルでの起業という意味でしょうか?
自分たちの生活のための起業ではなく、世の中にある課題解決を目的とした起業だとも言えます。
このコロナによる環境の変化があったとはいえ、スタートアップの事業環境は10年前と比べ大きく異なります。
一言で言えば、資金調達環境の大きな変化です。
スタートアップを支援する仕組みとして、IPO経験者の存在があります。
IPOとは、株式の上場のことですが、若くして成功した方が次の成功者を支援してくれる環境を意味します。
これらの経験者が、企業の8~10%前後の出資をして、一緒に成功を目指してくれる仕組みです。
世界をみると何十億も資金調達して起業する会社があります。
マスコミで取り上げられるこれらの企業の裏には、同じ事業分野を目指して失敗した、多く企業の存在を意識しておく必要があります。
私の会社でも、同じ分野で起業した会社が2社あったり、起業のタイミングが少し遅かったために大きな成功を勝ち取れなかった企業がありました。
成功している企業は、ほんの一握りなのが事実なのです。
先ほど資金調達の話を書きましたが、ここで言う資金調達とは、株式等による増資のことで出資に参加してもらう
という意味です。
お金を出してもらうことは、ある意味融資よりも大変で、たった300万円や1000万円のお金で相当強い立場を相手に与えることになるのです。
また、成功してくると出資比率や関係の悪化による株式の買戻しの問題なども発生するケースが多々あります。
スタートアップの定義のところでも書きましたが、スタートアップとして外部から資金調達しても成功を勝ち取りたい場合とは
「なぜ、あなたがこの社会の課題を解決したいのか?」
だと言えます。
それには、心の底からこの課題を解決したい、という強い思いが必要です。
また、一方で
・この事業は儲かりそうだ!
・この分野は面白そうだ!
ということのことで起業することも決して悪いわけではありませんが、
そんな場合の成功の条件とは
・幼いときに生活が貧しく、絶対に成功してお金持ちになりたい!
・厳しい生活でも育ててくれた親に恩返ししたい!
という、将来の生活環境の改善のための強い動機が必要ではないでしょうか?
スタートアップの成功はとても大事なことです。
いずれにも言えることは、
・あなた自身の起業への覚悟
ではないでしょうか?
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