4つの力!お金を守る力を身に付けよう!(その11)

2024 / 09 / 30

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

 
①お金を稼ぐ力 ②お金を守る力 ③お金を貯める力 ④お金を増やす力の4つの力を身に付けて、

お金をしっかり貯められる経営を我々は提唱しています。

 
さて、今回のテーマは、「お金を守る力を身に付けよう!(その11)」です。

 しっかり会社で損益計算書を、変動損益計算書に修正したもので、生産性・利益性について

次の3つの比率を計算して自分の会社の体質を理解しましょう。

 
(1) 安全余裕率

経常利益÷粗利益率で計算します。

これは、粗利益(売上から外注費・材料費を控除した利益)に対して幾ら会社として利益を残すべきかの数値です。

基本は10%と言えます。

経営安全率で、現状の粗利益額に対する経常利益の目標が決まり、

10%などの目標に達しない場合には、固定費をいくら削減すべきか目標が決まります。

 
(2)損益分岐点比率

固定費÷粗利益で計算します。

損益分岐点は利益がゼロになる売上高を表し、

損益分岐点比率は売上高が分岐点比率まで低下しても赤字にならない割合を知ることができます。

損益分岐点比率が90%ということは、売上高が90%の比率になっても赤字にならないことを表します。

 
(3)固定費生産性

粗利益÷固定費で計算します。

固定費生産性は、現状の固定費で生み出している粗利益の生産性を表します。

固定費生産性で、現状の固定費(人件費)で目標すべき粗利目標額が決まります。

固定費生産性は、1.1倍が目標となります。

 
経営安全率・固定費生産性(又は労働生産性)の将来目標を決めると、

改善に向けたシュミレーションができます。

そこから、「どこを改善すれば利益が改善できるか」が判断できます。

また、年間返済金額から目標利益が計算でき、その結果、事業の構図の見直しにつながります。

その結果、1人別の目標売上の計算ができるようになって、目標売上の根拠を説明できるようになっていきます。

その目標売上をあげるための方向性として、ビジョンや理念が必要で、

会社の経営目標に対する具体的な計画を立てることができるようになります。

 
 
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