起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

 

①お金を稼ぐ力 ②お金を守る力 ③お金を貯める力 ④お金を増やす力の4つの力を身に付けて、

お金をしっかり貯められる経営を我々は提唱しています。

 

さて、今回のテーマは、「お金を守る力を身に付けよう!(その4)」です。

事例で貸借対照表・損益計算書の関係を理解する

会社の決算書の作成を簡単な事例で確認してみましょう。

会社が赤字で潰れるのが一般的ですが、赤字だからと言ってすぐに潰れるわけではありません。支払わなければならないものが支払えなくなった時に、会社はつぶれるのです。逆の言い方をすると、会社に利益がでることと、お金が手元にあることとは一致しないのです。このことは大切なので押えておきましょう。

 

<例> A君 支払いと入金のことをあまり考えずに創業しました。

A君が8月1日に資本金100円を出資して法人を設立しました。8月2日に店舗を100円で開設して商売をスタートさせてました。そこで、9月1日に500円で仕入れた商品が、9月15日に1000円で売れました。

仕入先とは、先方の条件に合わせて20日締めの10日払いという条件で契約しました。

また、販売先には、末締めの翌月末払いという条件で取引をはじめました。

(取引の流れ)

8/1  設立 資本金 100万円

8/2  店舗 建物  100万円

9/1 掛仕入 仕入  500万円

9/15 掛販売 売上 1000万円

9/30 決算

10/10 仕入掛代金の支払い ▲500万円

10/30 売上掛代金の入金  1000万円

(仕訳帳:単位 百万円)

日付借方貸方摘要
8/1現金   100資本金   100会社設立
8/2建物   100現金    100設備を購入
9/1仕入高  500買掛金   500掛け仕入
9/15売掛金  1000売上高   1000掛け売上
9/30 決算

この会社の決算書を作ってみます。

まず、合計残高試算表を作成します(合計残高試算表とは、各勘定科目の残高を集計するもの)。

借方貸方
仕入高   500

当期利益  500

売上高  1000
現金      0

売掛金  1000

建物    100

買掛金  500

資本金  100

当期利益 500

合計      2100合計    2100

これを基に損益計算書・貸借対照表を作成します。

損益計算書

  売上高       1000

売上原価       500

(仕入高 500)

当期利益       500

貸借対照表

資産の部

現金       0

売掛金   1000

建物     100

 

 

負債の部

買掛金    500

純資産の部

資本金    100

繰越利益   500

合計    1100合計    1100

 

当然利益は、500万円です。儲かったと喜ぶと思いますが、ちょっと待ってください!

代金の支払いのタイミングと入金のタイミングに注意が必要です。

10月10日の仕入れだ金の掛け500万円の支払いができますか?

 

そこで、A君は銀行に融資の相談に行き、融資の10月5日に500万円を実行日に申込みをしました。

10月30日に入金されるお金で返済ができるため、融資が無事実行されました。

つまり、10月10日の支払いは、問題なくクリアーしたのです。

仮に、10月5日に融資の実行が受けられなかったらどうなりますか?

これが、黒字倒産の仕組みです。

利益が出ていることと、お金が残っていることとは一致しないということです。

 

このようにお金を守る力には決算書を読める力が必要となるのです。

 

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