終らせる経営~事業承継・M&A・廃業まで考える起業入門~⑤ 

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

 その2 理想の人生から逆算する

あなたは、何歳まで働きますか?

経営者になった場合には、一律の「定年」がありません。

したがって、年齢で判断する必要はないわけです。

・健康や判断力

・後継者

・会社の成長性

で決めるべきなのです。

目安としては、60歳ごろから承継準備を本格化し、70歳前後までに日常経営を次世代へ移す形が比較的安全です。

ただし、完全に仕事をやめる必要はなく、代表を退いた後も会長・相談役・営業支援などで関わる方法が理想です。

経営者が第一線を退くべきサインは、次のような状態です。

・疲労や体調不良で重要な判断が遅れる

・新しい技術や市場変化を避けるようになる

このような状況になると、社員が社長の判断待ちになり、後継者が育たないものです。

・自分がいなければ会社が回らない

という状態が何年も続くと、家族や幹部から健康や判断力を心配されるようになります。

会社の成長より、現状を維持することが優先されているようになっては企業は成長ではなく衰退がはじまります。

反対に、健康で判断力があり、社員や顧客から必要とされているなら、70代でも働くこと自体に問題はありません。

ただし、代表権・資金管理・人事権などを一人で抱え続けないことが大切です。

おすすめは段階的な移行です。

60~65歳:後継候補を決め、財務・営業・人事を共有する

65~70歳:後継者に実務上の最終判断を任せる

70歳前後:代表を交代し、自分は会長・顧問として支援する

その後:健康と会社の需要に応じて、勤務日数や役割を減らす

結論として、経営者は「何歳まで働くか」よりも、自分がいなくても会社が安定して回る状態を何歳までにつくるかを考えるべきです。理想は、元気なうちに権限を渡し、経験だけを会社に残すことです。

あなたの理想は、どうでしょうか?

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