なぜ?無駄な投資と言えるのか?

2016 / 11 / 17

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

今回のテーマは、「なぜ?無駄な投資と言えるのか?」です。

「運用と調達」という考え方を確認します。

資産とは、資金の運用(使途=使い方)で、負債・資本とは、資金の調達(源泉=補い方)です。

売掛金が増えれば資金が入ってこないため、その資金が必要となります。

また、設備投資をすれば、資金が必要となるわけです。

設備投資への投資は、現金化するまで長期間時間を要するため、

自己資金か長期資金により調達する必要があるのです。

そこで、投資をする場合には次の点をチェックしてみましょう。

固定資産÷自己資本

で計算した結果が何パーセントになっているかです。

設立からの年数にもよりますが、自己資本の7割が目標となります。

この計算方法を財務分析では、固定比率といいます。

固定比率は、設備投資の金額を自己資金(内部留保した利益)でどの程度賄われているかであり、

過剰な投資となっていないかどうかの目安と言えます。

会社の資金繰りの良し悪しは、固定比率・自己資本比率で7~8割が決まり、

固定比率は、低ければ低いほどいいわけです。

したがって、自己資本額の7割が設備投資の目安となるのです。

ただし、製造業や小売り・飲食業などのように設備投資が必要な業種の場合、

自己資本の2倍を目安にして、3倍を超えないようにしなければなりません。

これは、昔の日本政策金融公庫の融資条件、自己資金の3倍までを投資限度とする

となっていたことにも、当てはまります。

あなたの会社の現状はどうなっていますか?

300%以上とかになっていませんか?