税理士の仕事とは?増資しようと思うのですが?
2021 / 04 / 09
税理士を探しているあたなへ送る、「税理士の仕事とは?」をお答えいたします。我々税理士は、大きく分類すると4つの仕事をおこなっています。
税務・会計・経営・お金となりますが、日々の社長さんとの会話から税理士との仕事の仕方をご紹介いたします。
Q 社長
大内さん! 今まで代理店を通じて仕事をして来たのですが、
最近は直接お客様から仕事をもらう機会が増えたので、
資本金の増資を考えているんですがどう思いますか?
A 税理士の大内
へ・・・・
良いことですね。
資本金の大きさは、会社の経営力とは直接関係しませんが、
それでも資本金の大きさはやっぱりお客様への安心感につながりますよね。
Q 社長
そうなんですよ。
今は資本金300万円でしょ・・・でも特に困ったことはないですが、
求人をするときや新規の取引先に会社の概要を書く際には
例えば、資本金3000万円とか
書いてあるだけで安心感があるように思うのですが、どう思いますか
A 税理士の大内
そうですね。
資本金の大きさと財務内容が安定していることは
全く関係がないのですが、
「私の会社は資本金1円です」
というのと
「私の会社は資本金が3000万円です。」
というのでは、3000万円というほうが安心感があるのは事実です。
Q 社長
やっぱりそうですよね。
特に資本金を大きくするデメリットはないから、
今期の決算が終わったら増資したいと思っています。
A 税理士の大内
実は、税務上では、資本金ということで法律を規定しているものと
資本金等として税法を定めているものがあって、
会社の利益を資本金に振り替える手続きは、
登記上の資本金は増えることになるのですが、
税務上の資本金は増えないことになって、
色々な意味でメリットがあるんですよ
Q 社長
へ・・・・・
よく分からないけど、利益を資本金に振り替えるのは
ともかく良いということですね。
A 税理士の大内
ははは・・・・
そうですね。ちょっと難しかったですが、
結論は、増資をするなら社長がお金を1000万円とか2000万円とか払い込むことは現実的ではないので
会社内でプールされている利益があれば、その利益を資本金にするという手続きが
一番簡単で、かつ税務上のメリットもあるのです。
Q 社長
で、具体的にはどうすればいいのですか?
A 税理士の大内
今年の決算が終わった段階で判断することになるのですが、
300万円の資本金を3000万円にするため、
残り2700万円を資本金にする必要があります。
このためには、会社設立から今回の決算までの利益の累計を表す、
・繰越利益剰余金
が、2700万円以上あることが必要です。
Q 社長
前期までの数値と当期の途中経過をみれば大丈夫かと思うけどな~
A 税理士の大内
そうですね。
社長の会社は今繰越利益剰余金が3500万円あるので、
このままの状況で黒字を続けられれば、
2700万円の増資は大丈夫かと
Q 社長
なるほどね・・・・
大内さんに言われて、ともかく利益を出し続けた効果があるんだな
いやいや言われたままに税金納めてきたけど、
結果、言われて通りに納税したのがよかったのかな。
A 税理士の大内
はははは・・・・・涙
社長は素直ですから私の言うことをしっかり聞いてくれていると思っていたけど
内心はもったいないな~
と思っていたのですね(涙)
でも、私の言っていたことに間違いはなかったでしょ・・・・・(えへん)
Q 社長
大内さんの言われてとおりにしておいて良かったです。
こんなコロナの世の中になるとは誰も想像できなかったもんね。
厳しいときだからこそ、増資で直接仕事を取れる仕組みを、
どんな方法でも良いから増やしたいからね・・・・・
これが税理士に対する経営(利益の資本組み入れ)の相談なのです。
税務のプロだけでなく、会社経営についてもこんな感じで相談することも結構多いのです。
ベンチャー支援税理士法人との仕事に興味を持たれた方は、
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