なぜ?創業のタイプは違うのか?
2016 / 05 / 26
起業・創業を支援する品川区の税理士ベンチャー支援税理士法人が創業を成功に導くための情報をお届けします。今回の情報は、「なぜ?創業のタイプは違うんか?」です。
あなたの創業のパターンはどのタイプですか?
創業のタイプによって資金の管理の重要性が大きくことなります。
商売の成功には銀行などとの上手なお付き合いが必要です。また、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)の融資を受けるにも過去の実績や経験がポイントになります。創業される方が創業に向けてどの程度努力して来たか、場当たり的な創業ではないか、がとても大切です。
事業は100%歩合の実力主義の世界。自分の創業のタイプをしっかり理解して事業の成功をつかみとりましょう!
お客様 \ 商 品 | 取扱った経験あり | 取扱った経験なし |
お客様との取引が可能 | ①成功の確率が一番高い | ④成功率が2番目に高い |
全く新規のお客様 | ②かなり難しい | ③いきなりやると大失敗 |
商品・サービス内容が決まっており、更に売り先の開拓に掛る時間が短くて済むため、スタートは比較的順調に進むケースです。はじめから仕事があるため日常の業務に追われ「日常業務=社長の仕事」 になってしまいます。ある程度の成長は可能ですが、次の成長のためには社長としての実力を磨く必要があります。
過去の経験や売上の実績がつくりやすいため、融資の相談も順調に進みます。
②2番目に多い創業のケース(商品あり・お客なし)
今の会社から独立する形での創業ですが、新規の取引先の開拓に費用やお金が必要となるため、意外に事業の立ち上げに苦労します。働いていた時代は、会社の看板で順調に営業ができていても、いざ新しい会社で営業に行っても思うようにお客様の開拓が進まないためです。
融資を受けるためには売上の実績が絶対必要ですが、過去にやっていた仕事の経験と実績が銀行などに説明できるため、銀行の融資には有利になります。
資金が掛からないビジネスか・手元資金をある程度もって創業するケースが成功の近道です。
③3番目に多い創業のケース(商品なし、お客様なし)
「これが売れそうだ!」「昔からやってみたかった!」ということで創業するケースです。
商品やサービスの特徴や差別化づくり、商品等の作りこみに時間が掛るだけでなく、お客様の開拓も同時に行う必要が生じます。商品も未完成のうえにお客様の開拓をする必要が生じるため、事業が軌道になるまで数年単位で時間が必要になるケースが多いです。
つまり、
・商品知識がないこと
・営業知識・経験がないこと
ですから苦労するわけです。
また売上が立つまでに時間も相当必要になるため、どのように資金を手当てできるかが成功のポイントとなります。
④既に知り合いのお客様に対して新しい商品の販売を行っていくケースです。(商品なし、営業あり)
新しいことを始めたが、ターゲットとなるお客様のパイプをもっているため、ある程度売上の確保が可能性です。また人脈を活用できることで紹介をもらいながらの営業となります。銀行員が保険会社に転職してかつての取引先に保険の販売をするケースと一緒です。
事業の進めかたがお客様に対して向けられているため、事業の組み立てに間違いが少なくなります。
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