なぜ?決算期を3月にしてはけいないの!

2016 / 02 / 18

起業・創業を支援する品川区の税理士ベンチャー支援税理士法人が創業を成功に導くための情報をお届けします。

今回の情報は、「なぜ?決算期を3月にしてはいけないの!」です。

会社を設立すると、なぜか3月や12月に決算期をしたいと考える方が多いです。

「なぜ?3月がいいのですか?」

と質問すると、

「年度単位が何となく良いと思って!」

という答えが返ってきました。

では、順番に考えてみます。

まず、3月は上場会社の決算期と行政の年度末という時期です。

この決算期・年度末に何が起こるかというと、

①予算の消化という問題

②目標を達成したいという問題

があります。

したがって、上場企業や行政がお金を使う結果、

売上がこの時期に集中してしまう企業が多くあるのです。

仮に3月に売上が最も上がったとします。

つまり、3月が終わってみないと、最終的な利益の着地地点が分からないし、

最も売上が高いということは、最も利益が多いとも言えます。

更にその売上の入金が締め後から45日だったとすると、

3月の最も大きなお金が入ってすぐに税金の納税時期になってしまうのです。

3月決算の申告・納税時期は5月末です。

3月の売上を請求して、入金が5月15日。

入金してもらってお金ですぐに納税しなければならないとともに、

上場会社が予算の消化を目的に、前倒しで請求させられるなどの結果、

予想外の利益となっても、3月を過ぎてしまえばもう決算対策ができないので、

しぶしぶ、そのまま納税ということになります。

まとめると

① もっとも利益が出る時期のため決算対策する時間的余裕がない。

② 入金してもらったお金を有効に活用できない

という問題があるのです。

私なら7月や8月にして、3月の最も利益の出た結果をみて、

8月までゆっくり対策を考えたいものです。

ちなみに、税理士法人の当社の売上のピークは、2~3月です。

では、当社の決算期は3月だと思いますか?

そうです。当社の決算期は8月なのです。

7月の賞与で従業員にも還元しやすいというメリットもあります。

社長になるあなたは、やっぱり3月決算の会社を作りますか?