なぜ?人件費の1.7倍の粗利益を獲得することを目標とするのか?

2018 / 05 / 21

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

今回のテーマは、「なぜ?人件費の1.7倍の粗利益を獲得することを目標とするのか?」です。

粗利益÷人件費で計算した結果を、労働生産性と言います。

つまり、支払っている人件費でどのくらいの粗利益を稼げているか、という数値です。

この目標を最低1.7倍とし、目標は2倍にすることを目指します。

給料をもらっている側は、自分の給料だけを稼げば大丈夫という意識が出てしまいますが、

最低1.7倍か2倍を目標としないと、会社の利益には貢献しないこととが分かります。

この数値は業種によっても変わってきますので、自社における労働生産性を計算してみるのもいいと思います。

これと似た指標に労働分配率という数値目標があります。

人件費÷粗利益で計算した結果で、儲かった粗利益をいくら人件費に回しているか、

という意味です。

この数値は、粗利を幾らまで人件費に支払うべきかという指標で、節約する意識が強い指標もしれません。

労働生産性は、企業の生命線の指標です。

意識して経営したいものです。