なぜ?損益分岐点は90%を目標とするのか?

2018 / 06 / 06

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

今回のテーマは、「なぜ?損益分岐点は90%を目標とするのか?」です。

損益分岐点とは、「 固定費 ÷ 粗利益 」

で計算し、固定費が粗利益のどの程度に抑えられているのかを確認できます。

例えば、給料・家賃・光熱費・通信費などの固定費が月に100万円だとします。

売上高から仕入金額を引いた差額が粗利益で、

1000万円―900万円=100万円(粗利益)

固定費100万円 ÷ 粗利益 100万円 ×100=100%  

損益分岐点となる売上高は1000万円ということになります。

これを90%の目標を目指したいということです。

つまり、10%の固定費の削減を目指して

固定費 100万円 × 10% =10万円

100万円 △ 10万円=90万円

月の固定費を90万円にすることを目標とします。

人件費・家賃・通信費などでこの10万円の削減を目標とすることになります。

この損益分岐点90%ということは、月の稼働日数が20日だとすると、

20日×90%=18日

この日数が固定費を回収するために働いて、残りの2日で利益を稼ぐために働いていることとなります。

損益分岐点90%とは、こんな意味になります。

月2日ぐらいは、会社の利益のために働きたいと思いませんか?

逆に18日は、会社の固定費を回収するだけの仕事と言えるのです。