なぜ?自分の創業の4つのパターンを押さえるのか?

2015 / 10 / 26

起業・創業を支援する品川区の税理士 ベンチャー支援税理士法人が創業を成功に導くための情報を
お届けします。
今回の情報は、「なぜ?自分の創業の4つのパターンを押さえるのか?」です。
創業のパターンを分類すると、お客の分類と商品の分類について
それぞれ次のように分けたうえで、計4つのパターンとなります。
<お客さまの分類>
すでにお客様がいるか、いないか
<商品・サービスの分類>
今までに取り扱っていた商品か、初めて扱う商品か

<分類1>お客様 あり 商品の経験あり
商品・サービス内容が決まっており、更に売り先の開拓に掛る時間が短くて済むため、スタートは比較的順調に進むケースです。はじめから仕事があるため日常の業務に追われ「日常業務=社長の仕事」 になってしまいます。ある程度の成長は可能ですが、次の成長のためには社長としての実力を磨く必要があります。
過去の経験や売上の実績がつくりやすいため、融資の相談も順調に進みます。 

<分類2>お客様 なし 商品の経験あり
今の会社から独立する形での創業ですが、新規の取引先の開拓に費用やお金が必要となるため、意外に事業の立ち上げに苦労します。働いていた時代は、会社の看板で順調に営業ができていても、いざ新しい会社で営業に行っても思うようにお客様の開拓が進まないためです。
融資を受けるためには売上の実績が絶対必要ですが、過去にやっていた仕事の経験と実績が銀行などに説明できるため、銀行の融資には有利になります。  
資金が掛からないビジネスか・手元資金をある程度もって創業するケースが成功の近道です。

<分類3>お客様 あり 商品の経験あり
「これが売れそうだ!」「昔からやってみたかった!」ということで創業するケースです。
商品やサービスの特徴や差別化づくり、商品等の作りこみに時間が掛るだけでなく、お客様の開拓も同時に行う必要が生じます。商品も未完成のうえにお客様の開拓をする必要が生じるため、事業が軌道になるまで数年単位で時間が必要になるケースが多いです。
 つまり、
 ・商品知識がないこと
 ・営業知識・経験がないこと
ですから苦労するわけです。
また売上が立つまでに時間も相当必要になるため、どのように資金を手当てできるかが成功のポイントとなります。

<分類4>お客様 なし 商品の経験なし
新しいことを始めたが、ターゲットとなるお客様のパイプをもっているため、ある程度売上の確保が可能性です。また人脈を活用できることで紹介をもらいながらの営業となります。銀行員が保険会社に転職してかつての取引先に保険の販売をするケースと一緒です。
 事業の進めかたがお客様に対して向けられているため、事業の組み立てに間違いが少なくなります。
 
この4つのパターンで会社の立ち上がり方が異なります。
その結果、経理の方法や資金調達の方法も異なるのです。
どの分類に入るか、しっかり意識したいものです。
あなたの創業は、どの分類に入りますか?