税理士の仕事とは?株式の買い取りするにはどうすれば良いのか?
2021 / 04 / 08
税理士を探しているあたなへ送る、「税理士の仕事とは?」をお答えいたします。我々税理士は、大きく分類すると4つの仕事をおこなっています。
税務・会計・経営・お金となりますが、日々の社長さんとの会話から税理士との仕事の仕方をご紹介いたします。
Q 社長
大内さん! 私が代表を務める日本法人の赤字の金額が累計で1億円を超えているので、
台湾の親会社が、直接子会社にすることを検討しているみたいです。
A 税理士の大内
そうですね。
いつまでも赤字を続けて、親会社の仕事を日本でやっても
なかなか結果がでてないですよね。
Q 社長
赤字の解消ができないから、親会社からの仕入れ代金が結局払えない状態になってしまって・・・
そこで、株主になっている私の持ち分をすべて親会社が引き受ける話がでているんです。
A 税理士の大内
なるほど。
日本に進出する際に、日本の代表者になる人が出資者となって、日本法人を設立しているケースがあって、
今回もその形になっているけど、結局は親会社からの仕入れ代金の支払いができない状況になる、
これ、本当によくありますね。
Q 社長
そこで、債務超過の状況になっていても会社の株式を売買しても大丈夫なのですか?
と、台湾の親会社から言われていて・・・・
で、このまま売買しても大丈夫???
A 税理士の大内
債務超過ということは、資産よりも負債の方が大きいということで、
本質的にはマイナスの財産ので、価値がないことになります。
この場合には、取引先や技術やソフトウェアなど将来利益を生む見込みなどがあっても、
税務的には、そのような不確定要素は加味することはないため、
関係会社間なら、債務超過の会社なら「1円」での売買でもいいと思いますよ。
Q 社長
ここまで自分で頑張ってきて、価値無し・・・というのも寂しいですね(涙)
でも、仕方がないかもしれないかな・・・
A 税理士の大内
これは税務上の価値の計算ということで、頑張ったこと自体否定しているわけではないですよ・・・・(汗)
税務上では、財産の評価としては基本的には相続税に絡む財産評価基本通達の考え方があって
関係がある会社での取引においては、この評価方法を準用することになっているんです。
したがって、将来の収益力とかを、取引先や技術力などで評価するようなことはやらず、
あくまで、会社の決算書の純資産などを中心に評価することになるのです。
Q 社長
なるほどね・・・・
でも債務超過ということだから、資産より負債の方が多いわけだから
買ってもらった会社に、負債を引く次いでもらうということになるので、
買主に逆に資金を払うなどして
その穴埋めをしてからじゃないと売買はしてはダメ
ということになるのですか?
A 税理士の大内
全くの第三者間なら、そのような条件で取引しても良いかもしれまいけど、
マイナスということは、実質的に価値がないということを税務上では意味するので
1円とかで売買して問題ないですよ。
Q 社長
営業頑張った会社が1円か・・・・・・
税務上正しいのならこの金額でも良いけど・・・・・
俺の努力は・・・・・・・涙
A 税理士の大内
・・・・・・・・・・・・・・・・汗
これが税理士に対する税務(グループ間での株式の売買)の相談なのです。
税務とは関係ないと思っても税務の知識が必要なこともあるんですよ。
税理士の仕事は意外に奥が深いと思いませんか?
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