考えて!自分のアイディアをどう冷静にみるか?

2019 / 12 / 22

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

今回のテーマは、「自分のアイディアをどう冷静にみるか?」です。

自分が考えた事業のアイディアは、自分が経験したことから生まれるケースが多いようです。

・仕事の中で、何でこれをこのようなやり方でやっているのだろうか?

・結婚や出産など自分が人生で初めて経験したときに、なぜ?こんなに不便なんだろうか?

このようなときに、「こんなサービスがあれば絶対に喜ばれる」というひらめきが生まれるのだと思います。

ただ、チャンスを発見できたとしても、

・想定した特定のターゲット顧客が、喜んで代価を支払うサービスなのか

このアイディアのポテンシャルをしっかり見定めないといけないのですが、

本当にマネタイズできるか、という想定ができないケースが意外に多くあります。

次に競争相手が、どのように生まれてくるかも検討が必要です。

現状、ビジネスアイディアをネットを通じて探している人が沢山います。

そのため、大手が参入しやすい分野であったり、マネしやすいビジネスだと、

プレスリリースやネット広告を通じてビジネスアイディアが知られるようになり、

ニッチだと思った分野でも競合がすぐに参入することとなります。

当社でも「カットモデルと、美容師をつなげるアプリ開発」

という同じビジネスモデルの法人を同時に2社支援したことがあり、

自分が考えるビジネスアイディアは、同時に4~5人は考えており、

更にそのアイディアをみて、マネして参入してくるケースが多々あるわけです。

したがって新しいアイディアによるスタートアップは時間との戦いでもあるのです。

気を付けたい点は、自信過剰になると冷静な判断が難しくなる点です。

「こんなサービスがあれば絶対に喜ばれる!」

というひらめきが過剰な自信となり、ビジネスアイディアを冷静に見れなくなってしまうことが多くあります。

その結果、サービスとしては良いアイディアであったとしても、

・お客様が喜んで対価を支払ってくれるサービスとすること

このことが、相当難しい点を見落としてしまう危険があるのです。

つまり、良いサービスですが、そんなにお金はみんな払わないでしょう?

という点に気を付ける必要があるのです。

赤字でも上場できる会社があるので黒字化は絶対条件ではないでしょうが、

決算書のなかみを見れは、

・将来性のあるいい赤字と将来性の全くないダメな赤字

は、わかります。この辺の理解がとても大切です。

あなたのはじめるビジネスは大丈夫でしょうか?

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