4つの力!お金を守る力を身に付けよう!(その3)

2023 / 11 / 23

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

 
①お金を稼ぐ力 ②お金を守る力 ③お金を貯める力 ④お金を増やす力の4つの力を身に付けて、

お金をしっかり貯められる経営を我々は提唱しています。

 
さて、今回のテーマは、「お金を守る力を身に付けよう!(その3)」です。

貸借対照表と損益計算書がどのようにできるか?

複式簿記の基本を見ていきましょう。

 
1.損益法と財産法について
損益法と財産法 との関係で、貸借対照表と損益計算書の関係を説明してみます。

期首100円は期首資本で、期末200円は期末資本です。

利益の計算は、損益計算書から

収益-費用=損益ですから、

1,000-900=100(損益法といいます)ということです。

 
これを貸借対照表で表すと、

期末資本-期首資本=損益 ということができます。

200-100=100(財産法といいます)ということです。

つまり、B/SとP/Lは利益計算の面からいっても、互いに証明し合う関係にあるのです。

これを複式簿記の仕組みで説明していくと、次のようになります。

期首
借方 貸方
現金         100

合計  100
資本金     100

合計  100
 
期末
借方 貸方
費用     900

現金     200

合計 1100
売上高    1000

資本金     100

合計  1100
(ワンポイント)

・貸方は、どのような理由でお金(又はもの)が入って来ているかを表します。

・借方は、お金の行先を表します。

これでは、幾ら儲かったかが分からないため次のようにして分けているのです。
借方 貸方
費用     900

利益     100

現金     200

 
合計 1200
売上高    1000

 
資本金     100

利益      100

合計  1200
 
これを財務諸表で表すと
借方 貸方
損益計算書
費用   900

利益   100

合計   1000
売上高   1000

 
合計    1000
貸借対照表
現金  200

 
合計   200
資本金  100

利益   100

合計   200
合計    1200 合計    1200
となります。

これが簿記の原点となります。

ちなみに、

貸借対照表=Balance Sheet (略してB/S)、

損益計算書=Profit and Loss Statement (略してP/L)

とも言われています。B/S P/Lは一般的にも使われますので覚えておきましょう。

複式簿記では、借方合計(資産・費用)と、貸方合計(収益・負債+資本)は必ず一致します。

 
複式簿記の仕組みをしることは、お金の流れをみれるようになる基本の基本です。

お金を守る力を身に付けるように一歩づつ頑張りましょう。

 
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