税理士の仕事とは?資金繰りが厳しいときにどうするか?(その2)

2023 / 07 / 07

税理士を探しているあなたへ送る、「税理士の仕事とは?」をお答えいたします。

我々税理士は、大きく分類すると4つの仕事をおこなっています。

税務・会計・経営・お金となりますが、日々の社長さんとの会話から税理士との仕事の仕方をご紹介いたします。

 
Q 社長

前回は、借り換えについての保証料に関する注意点を教えてもらったけど

あとはどんなことができるの?

 
A 税理士の大内

税金や社会保険料の支払いの猶予です。

 
Q 社長

え。

税金関係の支払いを遅らせる・・・

ということ

 
A 税理士の大内

そうです。

税金や社会保険料は、完済や滞納がないことが融資の条件になっていると思います。

したがって、税金の滞納を心配する経営者が多いです。

 
Q 社長

税金の支払いが滞っていたらダメでしょ。

 
A 税理士の大内

なぜダメだと思いますか?

 
Q 社長

だって融資でしょ・・・・

税金も払えない先にお金を貸すわけないでしょ・・・

 
A 税理士の大内

確かにそうですよね。

でも、滞っているから貸せないというわけではないんですよ。

 
Q 社長

え・・・・

どんな意味なの?

 
A 税理士の大内

実は税金や社会保険の滞納があると預金を差し押さえられるリスクがあるのです。

つまり、国としては滞っている税金や社会保険の支払いに充当するため

預金を差し押さえることができるのです。

預金残高があれば、支払ってもらいたい税金や社会保険料を預金から

強制的に支払い処理ができるのです。

という意味です。

 
Q 社長

そうなんだ・・・

なるほど(怖い・・・

 
A 税理士の大内

金融機関が融資を実行して、本当は事業の再生のために資金を使ってもらいたいと思っても

融資の実行と同時に資金が差し押られてしまっては、

融資を実行しても破産してしまう結果になってしまうため、

恐ろしくて融資ができない

というのが実情なんです。

 
Q 社長

じゃーやっぱり税金や社会保険の支払いは延ばせないでしょ・・・

 
A 税理士の大内

いいえ。

税務署も社会保険事務所も急に預金を差し押さえるようなことはしないです。

だって、会社がつぶれてしまうでしょ。

だから、税金等の支払いを先延ばしにしたい場合には、

税務署や社会保険事務所に行って分割での支払い方を書面で取り交わす必要があるのです。

こうすることで、いきなり預金を差し押さえることは絶対しません。

私は、税務署や社会保険事務所から連絡や通知が来たら、ちゃんと期日までに対応してくださいね!

と口酸っぱく言っています。

つまり

滞納の税金や社会保険料があっても支払い条件をしっかり決めていれば、

融資の判断は難しいのは事実ですが絶対に融資ができないわけではないのです。

 
これを知っておけば、各種の支払いが厳しい場合にもどれを先に支払うべきかの判断ができるようになります。

 
こんな流れで社長の考えをサポートしています。

 
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