税理士の仕事とは?息子に社長を譲るのをどうするか?
2023 / 04 / 28
税理士を探しているあなたへ送る、「税理士の仕事とは?」をお答えいたします。我々税理士は、大きく分類すると4つの仕事をおこなっています。
税務・会計・経営・お金となりますが、日々の社長さんとの会話から税理士との仕事の仕方をご紹介いたします。
Q 社長
自分も今年65歳になるのでそろそろ息子に社長の座を譲ろうと
思うけど!
A 税理士の大内
そうですか。
社長も今年65歳になるんですね・・・・・
早いですね。
Q 社長
そうなんだ。
この65歳になった節目に社長を退任して息子に社長を譲るけど
どんな形がいいかな・・・と思って
A 税理士の大内
そうですね
まず、代表取締役を退任しないケースと
代表取締役を退任するケースがあります。
Q 社長
そうなんだ・・・・
で何が違うの???
A 税理士の大内
代表取締役を退任しないケースは
代表取締役会長として残って、
息子さんを代表取締役社長
という形にします。
Q 社長
なるほどね。
A 税理士の大内
社長とか会長とかは、単なる肩書で社内における意思決定の権限を表します。
ちょっと最近のポジションを入れて説明すると
最高意思決定者(CEO=Chief Executive Officer) 社長
最高執行責任者(COO=Chief Operating Officer) 社長
最高財務責任者(CFO=Chief Financial Officer) 会長
ということになります。
つまり、会社の方向性や実際の実務は社長が行い
銀行借入や大きな設備投資の際には会長の確認が必要
という意味です。
Q 社長
そうなんだ・・・・????
A 税理士の大内
会長が代表取締役に残るということは、実は銀行の借入の権限が残る
ということです。
代表取締役会長 銀行の信用は会長の信用のまま
代表取締役社長 対外的なビジネスの契約の最高権限者
という意味になります。
Q 社長
そうなんだ・・・
何となくわかるな~
A 税理士の大内
この代表取締役会長として代表権を残すケースは銀行の借入が多く財務体質が悪い場合が多いです。
つまり、個人財産の多くが会長になっていて、その財産に銀行が担保を設定している。
みたいな感じです。
まだ、社長には財産がないとどうしても銀行の与信が心配
ということとも言えます。
また、社長が業務執行や方針の決定に専念したく銀行関係までやると
時間がない場合もこのケースを採用します。
Q 社長
うちは銀行借入はそんなに多くないから大丈夫かな・・・
A 税理士の大内
そうですね。
わたしも個人的には取締役会長
という役職で良いと思います。
実は上記のように書きましたが代表取締役会長として残ると、
結局権限移譲が進まないケースがあるので・・・・・
つまり、何も変わらない・・・ということです。
最高意思決定者(CEO=Chief Executive Officer) 会長
最高執行責任者(COO=Chief Operating Officer) 会長
最高財務責任者(CFO=Chief Financial Officer) 会長
Q 社長
わかる!!!!!
気をつけないとそうなるよね・・・・。
A 税理士の大内
モーターを作る上場会社の有名社長でも同じことが起こるので(笑い)
銀行の窓口を譲らないと、実際に経営を渡したことにならないとも言えるのです。
したがって、
取締役会長
代表取締役社長
というのが良いと思いますよ。
Q 社長
思い切って取締役も降りたいけど
A 税理士の大内
それはお勧めしないですね。
段階を追って進めるべきだと思います。
取締役会長を降りるときは、顧問として残るのが良いと。
新しく社長になった息子さんをサポートする意味で
取締役には残り、会長として補佐するのが良いと思います。
3~5年後に取締役も退任して退職金を受け取って顧問として名前を残す
というのがいいですよ。
Q 社長
なるほど。
大内さんの言うとおりにするね。
A 税理士の大内
了解しました。
司法書士に手続きを依頼をしますね。
こんな流れで社長の考えをサポートしています。
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