考えて!いつ起業すべきですか(その4)?
2019 / 09 / 23
起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が創業した社長のよくある相談をお答え致します。今回のテーマは、「いつ起業すべきか?(その4)」です。
大企業で勤めた経験が必要か、ベンチャーで働いた経験が必要か、です。
最近起業した方を見ていると次の二つのパターンが多いです。
大企業で勤めた経験を生かした起業の場合には、
会社のなかで提供するサービスのなかに、大手ではできないビジネスのニーズを見つけたケースです。
これは、大手が手を出しにくかったり、提供しているサービス自体の自己否定になってしまうような場合で、
不動産をはじめとするサービス業に多くある分野だと言えます。
一方、ベンチャー企業に勤めていた経験がある起業の場合には、
はじめからその分野での経験の必要性を感じて就職しているケースと、
入社した会社が成長し社内の従業員や役員として上場まで経験し、
当初のベンチャースピリットが上場を目指す中で変わっていき、
自分自身で創業して、自分のやりたい分野で起業を目指すケースです。
大手の組織に所属している場合の起業では、自分の勤めている会社の看板の大きさに注意が必要です。
勤めている際には、強く感じない現在の会社のブランド力を自分の実力だけで何とかできると思ってしまうものですが、
実際には、東証一部上場企業などの企業のブランド力は、自分が思っている以上に大きく、
法人を設立して銀行口座を作るだけでも苦労してしまうのが現状です。
元✖✖で働いていましたは、商談相手が同じ会社で働いた経験があるなど意外は、信用力は高くないと言えます。
ただ、会社で物事が決まる仕組みであったり、組織の運営する方法の理解につながる点は、やはり大手で勤めた経験は
起業後に有利に働くと考えます。
一方、ベンチャー企業での経験は、未熟なスタートアップでの勤務経験では、あまり意味がなく、
もう少し成長したスタートアップでの経験は、やはり自分の起業後に有利に働くと言えます。
≪まとめ≫
起業後に社長になると、役員や従業員・アルバイトなど人に気持ちよく働いてもらう仕組みが重要です。
お金だけではない仕事に対するモチベーションを相手に与えて、働いてもらう必要があり、
そのためには、大手のように働く仕組みがあったり、ベンチャー企業のようのモチベーションの高める熱量であったり
自分自身が働いてきた経験は、どんな状況においても生きることとなります。
個人的には、社長の顔が見える規模の会社での働いた経験が、一番生きると思いますが・・・
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