税理士の仕事とは?今期の決算の説明です!
2021 / 04 / 23
税理士を探しているあたなへ送る、「税理士の仕事とは?」をお答えいたします。我々税理士は、大きく分類すると4つの仕事をおこなっています。
税務・会計・経営・お金となりますが、日々の社長さんとの会話から税理士との仕事の仕方をご紹介いたします。
Q 社長
大内さん! 今期もおわったね・・・・・
A 税理士の大内
そうですね。
決算がまとまりましたので、決算書を見ながら説明しますね。
決算書のみをじっくり見る機会はなかなかないので、
単純に決算書だけで今期の状況を説明しますね。
Q 社長
了解です。
お願いします。
A 税理士の大内
決算書は、何となく損益計算書が分かりやすいので
まず損益計算書を見てしまうのですが、
実は、貸借対照表からみるのが大事なんです。
幾ら儲かったのではなく、お金の状況や借入の状況をみるのが貸借対照表だからです。
Q 社長
貸借対照表はよくわからないな~
A 税理士の大内
そうですよね。
まずは、右下の純資産の部をみます。
これが会社の体力になるのですが、2つのことが分かります。
1つは、社長がいくら会社に出資したかです。
資本金が出資した金額ですから、1000万円を設立した際にお金として会社に入れたことになります。
2つ目は、今までにいくら会社で利益を出して来たかです。
繰越利益剰余金と言いすが、設立してからの税金を支払ったあとの利益の合計で、
今期の決算後では、約5000万円になっています。
このうち、今期に増えたのが幾らかを見るのが損益計算書で、
380万円が今期の利益で、この5000万円のなかに入っていることとなります。
したがって、この1000万円と5000万円の合計の6000万円が会社の体力です。
Q 社長
なるほど・・・・
A 税理士の大内
次に、この6000万円がどこにいったかを左の資産の部で確認します。
6000万円のお金が会社内に入って来たわけですから、現金が6000万円になっていたら
分かりやすいですよね。
まず、資産の部は、流動資産の部と固定資産の部の大きく2つに分かれています。
流動資産の部は、現金に近いもの
固定資産の部は、支払ったけど費用になっていないものや、設備投資したものになっています。
社長の会社は、流動資産の部の合計が7000万円で、そのうち5800万円が現金預金で
1000万円が売掛金で、残りが前払いの費用などです。
売掛金は、売って入金してもらっていないお金のことで、
現金預金と売掛金の合計が、実質的な現金と思ってもらっても良いかもです。
次に、固定資産の部が1300万円です。
固定資産の部は、形のあるものとして、有形固定資産の部
形のないものが無形固定資産の部、そして投資その他の部に分かれています。
まず有形固定資産として850万円になっていて内訳は店舗の内装と車両の合計になっています。
次に投資等その他として、450万円になっていて、敷金と保険積立金となっているのです。
(以下 省略)
これが税理士に対する会計(決算書の読み方)の説明となります。
分析表を使って説明する会計事務所もあるかもしれませんが、
大事なことは、社長自身が決算書を見れるようになることだと思っています。
したがって、決算書を使って一緒に中身を見ていくことで
社長にも決算書をみれるようになってもらうようにしています。
このように決算書を見方の説明をうけるのも税理士との大事なコミュニケーションだと思っています。
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