税理士の仕事とは?ブランドバックは経費にできますか?

2022 / 08 / 20

税理士を探しているあなたへ送る、「税理士の仕事とは?」をお答えいたします。

我々税理士は、大きく分類すると4つの仕事をおこなっています。

税務・会計・経営・お金となりますが、日々の社長さんとの会話から税理士との仕事の仕方をご紹介いたします。

 
Q 社長

大内さん!

この前会った社長から「ブランドバック」経費にできたよ!

と聞いたけど自分も経費にしたい!!!

 
A 税理士の大内

本当ですか?(笑い)

確かにブランドバックが経費にできないという理由はないですよ。

実際に、ブランドバックを仕入れて販売している会社では

当然、ブランドバックは経費になるわけですから(笑い)

 
Q 社長

大内さん、それはずるいですよ(笑い)

 
A 税理士の大内

そうですね。

実は、支払った内容だけでは経費になるかどうかの判断はできないですよ。

だって、テレビに出演している芸能人の方が、テレビに出演する際に購入するバックは

必要でしょ。

これは、当然経費になると思いませんか?

 
Q 社長

そうなんだね。

 
A 税理士の大内

でも、調査ではこのような場合でもチェックが入るんですよ。

具体的には、プライベートでは使ってないですか?



 
Q 社長

どういうことですか?

 
A 税理士の大内

プライベートで使っていれば、一部はダメ

と言いたいのです。

個人的に利用する部分は経費にはならないので、その部分だけでも否認したいのです。

 
Q 社長

否認する??????

 
A 税理士の大内

否認するというのは、経費に認めません。

ということで実は大きな修正を求められるのです。

 
Q 社長

大きな修正って????

 
A 税理士の大内

例えば、100万円を経費として処理したものを否認されたとします。

つまり、税務署が個人利用として経費ではない、と指摘されて修正を求められた、

とします。

具体的には、100万円の交際としたものを個人のものと認定された場合

交際費から役員賞与になります。

すると、税務上の各種修正が必要となります。
  • 法人税 交際費から役員賞与に変更 費用否認
100万円×28% =28万円 法人税の追徴納税
  • 消費税
100万円×10%=10万円 消費税の追徴納税
  • 源泉所得税
100万円×約30% =30万円 所得税追徴
  • 加算税
(28万円+10万円+30万円)×35%=24万円 ペナルティ

 
5 1~4の計=92万円

つまり、経費で落とそうとした金額相当分の修正分の納税となるのです。

 
Q 社長

え・・・・・そんなに

 
A 税理士の大内

だから税務調査官は、個人利用分の指摘を探すのです。

 
Q 社長

なるほどね・・・・。

でどうすればいいの?

 
A 税理士の大内

事業のために利用しているかどうかがポイントとなります。

ただ、

・スーツ、靴下、ワイシャツ、時計、通勤用のバック

は、役員報酬と受け取っている給料の経費となるため会社の経費とは認められないです。

ただ、商談用に使う専用のバックなど社内で管理しているものを会社で提供するのは

問題ないと考えます。

重要な書類や相手の商談を有利に進めるために購入したバックで、日常に利用しないようなものなら

会社の経費として処理しても問題ないでしょうね。

 
Q 社長

なるほど。

結局、売上を上げる目的ならブランドバック買っても良いんですね

(ニヤリ)

 
A 税理士の大内

ちゃんと説明でき証明できるようにしてくださいね。

たとえば、持っていった取引の名前や保管場所など。

 
Q 社長

了解!!!!任せて!!!!!

 
こんな流れで社長の相談に応じています(笑い)

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