なぜ?創業には資金・収支計画が必要なの?

2015 / 11 / 05

起業・創業を支援する品川区の税理士 ベンチャー支援税理士法人が創業を成功に導くための情報を
お届けします。
今回の情報は、「なぜ?創業には資金・収支計画が必要なの?」です。

あなたの起業に必要な資金はいくらですか?
その資金は、自己資金で賄うことができますか?
自分の自己資金で設備資金と運転資金の準備ができている人は
なかなかいないものです。
と、言いましたが、「運転資金?」「設備資金?」は大丈夫ですか?
設備資金とは、店舗や内装・店舗を借りる際の敷金など広い意味での
はじめの設備関係に掛かる資金のことです。
これらに掛かったお金は、通常の商売の利益から回収していくべきもので、
比較的長い期間での回収を予定しても大丈夫な資金と言えます。

一方、運転資金が理解しにくいのですが、次の2つの資金となります。
1.売り上げの入金がされる期間が2か月だとすると、
その2か月間分の売上代金を運転資金と言います。
2.起業においては、赤字資金も広い意味で運転資金と言えます。
この資金は本来赤字補てん資金のことなのですが、
創業時においては、運転資金としてとらえておく必要があります。
具体的には、
仕入資金      50万円
人件費・家賃    50万円
合計       100万円
だとすると、売上の入金120万円が2か月後に入金されるとすると、
この100万円の2か月間は、入金がなくても支払う必要があります。
この必要な資金が一般的な運転資金のことになります。
ただ、創業時では、売上が上記100万円に達しない期間があります。
例えば、初月の売上が50万円で、2か月目が70万円だとすると
この経費に達しない50万円と30万円の合計の80万円も運転資金と
考えておく必要があります。
この2か月間の資金200万円と80万円の合計が、必要な運転資金と
言えます。

では、改めて
設備資金と運転資金は、十分確保できていますか?