考えて!いつ起業すべきですか(その3)?

2019 / 07 / 31

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が創業した社長のよくある相談をお答え致します。

今回のテーマは、「いつ起業すべきか?(その3)」です。

最近は、学生が起業する新聞記事を多くみます。

学生がそのまま起業する場合と、一度企業に就職してから起業する場合にはどちらがベストか

という相談があります。

成功の確率にのみ焦点を当てれば、やはり一度でも企業に就職してから起業すべきですし、

目指す業界に就職して業界の知識を得てから、起業することが成功の確率を高くすることは事実です。

これは、日本政策金融公庫などの創業融資を行っている創業計画書をみれば分かります。

創業計画書には、必ず「経営者の略歴等」を記入する欄があり、

勤務先名だけでなく、担当業務や役職、身に着けた技能などを細かく記載することを要求しています。

これは、過去の融資実績から、起業する人の職務経験が融資に値するかどうかを判断するうえで大事であることを

教えてくれます。

逆の言い方をすると、経験が全くない人は成功する確率が低いため、融資を実施しても返済ができなくなる可能性が高い、

ということでもあります。

わが社にも大学生や大学院生がそのまま起業したお客様がいます。

最近は、企業のインターンシップとして3ヵ月や半年間は企業内で働ける機会が多くなっています。

企業で経験を積んで起業することが成功への近道だとは思いますが、それが難しい場合にはインターシップとして自分の目指す

業界の内部で一度インターンシップとして働いて、

・業界の知識を高めたり

・組織の意思決定の仕組みを経験してみたり

・会社内の経費精算や承認のルールを体験したり

することでも、とても大事な経験になると思っています。

上場などIPOを目指す方は、将来自分の成功した会社の内部管理体制が必要になります。

その意味でも、一度就職してみる、インターンシップで働くなど

やはり重要ではないかと考えています。

もちろん、創業融資を受けるうえでのストーリーにもなりますので。