考えて!決定のアプローチはどっちがいいか?

2021 / 04 / 22

起業・創業を支援する品川区の税理士・ベンチャー支援税理士法人が起業を検討する方に向けてのコラムです。

今回のテーマは、「決定のアプローチはどっちがいいか?」です。

たとえば、50%づつ出資して2人で起業したとします。

Aにするか、Bにするかの議論があったとします。

その際に、両社の意見が一致していればいいですが、

全く意見が分かれて、A・Bのどちらかにするか決まらないとします。

50%づつ出資しているわけですから、役員となった2人の立場は基本的には平等です。

なぜなら、資本金となったお金を払い込んだ金額が一緒だからです。

ただ、2人とも代表取締役となっている場合は少なく、2人のいずれかが代表取締役となっています。

つまり、2人は役職の上では差があるわけです。

会社経営を進める当たって、このように意見が分かれた場合、

あなたならどうしますか?

・立場は、あくまで平等だとして意見交換を繰り返し納得して決めますか

・役職の差があるので、その役職の差である代表取締役の意見にしますか

 
個人的には、上下関係を決めて意思決定を進めることがベストだと考えています。

理由は、いずれの意見も正しいということです。

Aの内容を実行したことで生まれる結果もあれば、

Bの内容を実行したことで生まれる結果も、

企業にとって致命傷にならないなら、

まずはいずれかの方法でともかく進むことを重視しべきだからです。

 
ところが、出資金や参加が一緒だからといって平等の立場を貫き、

意見がいつまでも対立していると

結局、なかなか意見がまとまらずに先に進むスピードが落ちてしまいます。

したがって、役職上で上下関係を決めておき、独裁的な決定方法であっても

まずは、決めて進めることを重視すべきだと考えます。

Aの内容をやった結果失敗したら、

改めてBを実行するのも良いとも思っています。

 
私が20年近く前に仕事をしていた会社のことですが、

兄弟でブランド品の卸売業を行っていました。

売上が10億円以上で、利益も毎年1億円を計上する優良企業でした。

その会社は兄弟で運営をしていました。

代表取締役を兄の方が担当し、専務が弟さんになっていました。

訪問時に両取締役と一緒に打ち合わせをしていましたが、

弟さんが徹底的に上下関係を意識して会社運営をやっているのをみて、

とても驚いたのを覚えています。

上手く運営できている会社は、兄弟であっても上下関係をしっかりして、

会社の意思決定をやっている。

兄弟の甘えではなく、組織である立場を尊重して意思決定している。

これが自分の受けた衝撃でした。

 
もちろん、代表取締役だから

という独裁的な意思決定のアプローチが必ずしもいいとは言いませんが、

個人の経験では、階層がしっかりしている方が良いと思うのは、

上のような経験からです。

 
共同して創業しても、志半ばでバラバラになってしまうケースは多々あります。

会社の運営は多岐にわたるため、役割分担できるメンバーがいることが将来の成長には大事です。

折角一緒に創業した場合には、階層的な関係と意思決定のルールは決めておき、

できるだけ、一緒に会社運営を続けたいものです。

 
そうそう、当社も実は兄弟で会社運営を行っています。

意思決定のルール

「・・・・・・・・・・・・・」

ご想像にお任せします (笑)

 
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